== おはなし ==

動き回る森

ままごと森の空き地で。
三人のおばあちゃんが、お鍋をかこんでおりました。

「わたしらのこと、魔女とかゆうてるヤカラがいるらしいよね」
「らしいよね」
「しっつれいしちゃうわよね」
「ねーっ」
「あいつがいいふらしたらしいよ、いつかのあの若造が」
「あーあいつあいつ」
ばあちゃんたちは、深くうなずきあいました。

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「若くて一所懸命そうだから同情して、あれこれ教えてやったのにさ、恩知らずが」
「勝手に、王様になれると、わたしらが予言したとかななんとかゆうてからに」
ばあちゃんたちは、くふふと笑いました。
「わたしらそんな能力ないしー。
緑の自然は大事にしましょねって、教えたっただけじゃがな」
「そーそー、なんでそれが、森が動きださなければ王様になれるのだよって、わたしらが予言したとかなんとか」
「逆恨みもいいとこ」
ばあちゃんたちは、そうそうと、うなずきあいました。とっても気の合う、三人だったのです。赤の他人で、少し前にディサービスでしりあっただけの関係なのですが、妙に気が合うといいますか、価値観の一致といいますか。
いつも一緒。

「どだい、ままごと森なんぞ、あらゆる人の脳内に偏在しては消える、動き回る森なのに」
「そんなこともわからんで、王様になりたいなんちゅ愚か者、早々に、身を滅ぼしたらしいがな」
「もう、若い人に頼られても、何も教えてあげないことに」
「そうしましょ」
「そうしlましょ」

お鍋をかきまわしながら、ばあちゃんたちは、総勢一致で決議しました。平和そのものです。
しかしてそこに、一人の、いや一匹の?
前掛けをした(エプロンではなく)、珍しいカエルが、かけこんできました。
「あっあっ、いいとこに!おばあちゃんたち、Санкт-Петербургに行く道、どっちですか?」

ばあちゃんたちは、きこえないふりをしました。
ひとりは空をみあげ、ひとりはお鍋の中身をじっとみつめ、もうひとりは居眠りのふりで。
前掛けカエルが、ひとりで、森の空き地であたふたと、かけまわっておりました。

「サンクトペテルブルグーСанкт-Петербургにいかなくちゃー!」

     おしまいなの🐸
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== おはなし ==

前掛け族の反乱 その3

実は、まもちゃんは、しばらく前から気が付いていたことがあったのです。。
ままごと森のよるのうさこに、時々、妖しい荷物が届くのを。それは郵便屋さんではなく、ある日突然、空中に、あらわれるのです。その荷物からでてくるものは、赤やピンクや、花柄や、紺色、いろんな色と形ですが、いつもきまって、エプロンなのでした。
それは、あの、ややこしい森に棲む、大魔女きゃさりーん作のエプロンでした。
過去記事「木苺の誘惑」参照http://mamagotomori.blog44.fc2.com/blog-entry-859.html

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すきをみてうさこは、まもちゃんにも魔女のエプロンを巻こうと、たびたび試みましたが、これまでまもちゃんはなんとか逃げてこれたのでした。そして、大魔女のエプロンを巻かれてしまわない用心に、まもちゃんはいつでも、前掛けをしているのです。
あんなもの巻かれたら、うさこにこき使われるだけでなく、大魔女の家来にまで、されてしまうのだ。くわばらなのだ。
ところで、くわばらってだれかな。

まあいいや。

というわけで、まもちゃんは、絶対エプロンを拒否し、自覚はなかったけれど、その時から、前掛け族になったらしいのでした。
この機に乗じて、カエルのまもちゃんは、念願のスパイに転身。
怪しき妖術エプロンをつかうよるのうさこめを、スパイして、前掛け族のレジスタンス運動の先鋒をば、になうことにあいなったのである。

数日見張っていましたが、よるのうさこは、のんべんだらりと寝ているか、お台所でごそごそやっているかで、お散歩にすら行く気配がありませんでした。
まもちゃんは、安心しました。
これなら、予定通り、テキサス州におでかけしても、大丈夫。
ヘリーさんのほかにも、いっぱいトモダチできたんだもん、すごく楽しみー♪

洞穴レジスタンス軍には肥料(ケーキとかですね)を多めに穴に落としといてやればいいので、自分はそろそろ、旅立とうかな。
やっぱ、人生はまず、楽しいことを優先しないと。ね。

ではままごと森よ、しばしの別れ。

おしまい

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うさこのインスタ★



付記★前掛け族の末路

思いがけない長旅になってしまったまもちゃんは、帰国してすぐ、前掛け族のレジスタンス基地へ急ぎました。
アメリカの大甘ケーキをどっさり買ってきたよーあのこたち、甘いものしか食べないから。

洞穴におりてみると。
そこには誰もいませんでした。
なにやら踏み荒らされた痕跡と、敗れた数枚の紙、そしてすみっこには、泥だらけの前掛けが、たった一枚、おちていました。
まもちゃんがひろってみると、しわくちゃの紙には、

まもちゃんがもうじき来てくれる。

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よろけた文字で書いてありました。

おなかすいた、とか、みんながんばれ、とかも、かろうじて読み取れます。
まもちゃんは、横目で、隅に落ちている前掛けをみました。
これって…前掛けかな、えぷろんかな。
どっちにしても、まもちゃんは思いました。
戦争は終わったらしいから、ま、どっちでもいいや。
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== おはなし ==

前掛け族の反乱 その2

突き飛ばされたまもちゃんが転げ落ちた洞穴、その底にはかなり広い空間が存在していました。

油断したなあ、最近探偵業をお休みして遊び人モードに入りすぎてたからなあ。
いてて。
まもちゃんは地面に転がって、幾人もの子供たちに取り囲まれている、己が現状を、薄暗がりのなかで、理解しました。
そして、いつものポーカーフェィスを取り繕い、立ち上がって、裾についた苔など、パタパタとはらいました。

あなたはまもちゃんですね。
誰かが、疑問形ではない抑揚で、言いました。

では、まもちゃん、あなたに大切な質問をします。
あなたが腰につけている、それは、なんですか。

今度は疑問形でした。ここで、きびだんご♪と答えたい誘惑にかられる、まもちゃんでしたが、雰囲気的にヤバそうだったので、

これはまえかけです。

と、ストレートに答えました。

おおそれでは、あなたは、我々のがわなのですね。

???

わたしたちは前掛け族なのです。

リーダーらしい、一番おおきな子が、おごそかに、言いました。

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それにしてもこの子たち、畑から逃げてきたままで、ばばっちいというか、しょぼいというか。
まもちゃんとともに転がり落ちたバスケットの中身、それはうさこ特製ケーキなのですが、地面に散らばったそれを、がつがつと手づかみで食べている子もいます。
畑を逃げ出して、なんでこんなとこにいるんだ?

わたしたちは、宿敵えぷろん族の迫害につぐ迫害を耐えに耐え、ついに戦闘決起いたし、しかして多勢に無勢、じりじりと追い詰められ、こんな洞穴まで落ち延びてまいったのです。


ええええー、そのような戦闘が、最近ままごと森で起きてたなんて???

失礼ながら卒爾ながら、まもちゃんあなたとういうひとは、どうでーもよい些末なことにはこだわりまくるくせに、このような一大事には、けして気が付かない、そういうかたなのですっ。

なにやら悲痛な声で、リーダーにつめよられた、まもちゃん。
ふと、敵の首領がだれなのかが、脳裏にひらめきました。
かねてより、まもちゃんの前掛けを死語とあざ笑う、あの、よるのうさこに相違なく。
実は、まもちゃんは、かねてから、探偵より、スパイになりたかったのです。あと、レジスタンスも大好き♪
すごくラッキーな展開じゃない♪

まかせなさい、このまもちゃんにっ。
大きく胸をたたいて共闘を宣言するまもちゃんを、頼もしく見つめる、コドモたちでした。じーん。


つづく

のね…



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== おはなし ==

前掛け族の反乱 その1

ある時、かえるのまもちゃんは、珍しく、朝から畑へご出勤。
当分ままごと森でこまめに労働(するふり)して、うさこをなだめといてから、きゃっ💛大好きな英国紳士、ヘリーさんに会いに、脱走するんだぁ。今回はテキサスでランデブゥ♪
などとココロ楽しく、肥料抱えておにんぎょ畑につきますと、あれま、土にたくさん穴があいていて、作物はみんな、なくなっていました。(ままごと森の畑では作物はたいてい、子供型の人形です)
ふぅむ。

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まもちゃんは、ポケットからルゥペをとりだし、地面を調べ始めました。実はまもちゃん、サイドビジネスに、探偵稼業も、やっているのですが、それは、また、別のところでお話ししますね。
ともあれ、本日は、畑のものたちの行く先を。
点々と落ちている土の痕跡を追って、まもちゃんは、とある洞窟にたどり着いていました。いまや太陽は、中点にかかろうとしています。ここはもう、森からかなり、離れてしまったのです。
こそっとのぞきこもうと洞窟に近寄ったとき、まもちゃんは、誰かに背中を、どんっとおされて、そのまま、穴の中へと、転げ落ちていきました。
  つづく



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== おはなし ==

ちいさいうさこちゃんの1日

ある時、ままごと森の、ちいさいうさこちゃんは、すっごくえらそうなカエルの、まもちゃんから、おつかいを言いつけられました。

うさこや、このバスケットを、アトリエプペットさんに配達に行くのだよ。

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※ちっさいかわいいうさこちゃんと、えらそうなカエルの、まもちゃん近影♪


バスケットの中身は、森の畑でできた、ちっさいコドモのおにんぎょが10人と、まもちゃん特製の、ポストカード(見本)でした。
どうやらまもちゃんは、近頃、この謎のカードで、大儲けをくわだてているようなのです。

いってきまぁす。
元気にお返事して、ちいさいうさこちゃんは、おっきいバスケットをかかえて、出かけます。
お外さむーい。ぷるぷる。

通りすがりの道端に、きれいなポスターが、はってありました。見たこともないような、きれいなお顔のお人形です。今、バスケットに入っている森のコドモたちとは大違い。
うさこちゃんは、寒かったのもあり、ポスターのお店に、わくわく、入って行きました。
そこは、静かな明るい、そして小さな美術館でした。うさこちゃんは、並んでいる、美しいお人形を、一生懸命ながめました。
なんてすてきなんでしょう。
そして、お人形を作ったゆきみさんという女の人や、美術館の女の人とお話をして、お土産までもらってしまったのです。
うさこちゃんは、配達するはずのポストカードを、女の人たちに、お礼にあげました。
優しい二人の女の人は、とってもよろこんでくれました。

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それから、うさこちゃんは、あ、お使いの途中だったっけ、急いで、観音様のそばのちっさなアトリエ、プペットさんとこへ、走っていきました。
何も知らないプペットさんは、うさこちゃんをみて、喜んで、お茶やお菓子をふるまってくれました。どこ行っても、優しい女の人ばっかりで、うれしいなあ。いじわるーでえらそうなのは、あの、カエルだけだなー。
おひとつどうぞ、と出された、上品この上ないお茶菓子を、こっそりみっつも食べたり、アトリエのおもちゃなんかでさんざんあそんで、うさこちゃんがようやくおうちに帰ったのは、あたりも暗くなりかけのころだったのです。

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https://www.instagram.com/p/BRCtDdPA5Z4/


すごくえらそうなカエルのまもちゃんは、帰ってくるのが遅いっと言って怒りました。

ポストカード(の見本)の感想、プペットさん、どうおっしゃってましたか?

きつく問い詰められましたが、うさこちゃんは、むにゃむにゃ~とごまかして、えらそうなまもちゃんが用意していた地味ご飯を食べて、お風呂に入って、寝てしまいました。
カードのこと、ばれなきゃいいな。けけけ。
  おしまい


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うさこ、インスタやってまぁす♪いっちょまえにー。

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== おはなし ==

カナリア雑貨店主の謎

ある時、ままごと森で、かえるのまもちゃんは、じっくり考えました。
もう来月には、オトモダチの英国紳士、ブライアンヘリーさんに会えるんだ。しかも、なぜだかテキサスで!
せっかくの遠征、ここはちょっと、おこずかいが欲しいところだ。うん。
まもちゃんは、こっそり、コドモの種を蒔きました。森の畑にまくと、たまーによるのうさこが見回りにくるので、自分ちの裏の植木鉢に見つからないように。
早く芽がでろ、柿の種、じゃない、コドモたち。
歌いながら、うさこの台所からくすねてきた、シチュウや幼児ミルクを、いっぱい撒きました。そのかいあって、植木鉢栽培のコドモは、すくすくと成長し、やがて収穫の日が、やってきました。

あれれ、この子たちって…。
しかし、まもちゃんは、深く考えないことにして、コドモたちを鉢からひっこぬき、カゴに収めて、カナリア雑貨店へと、走っていきました。
おこづかいおこづかい♪

KIMG0450.jpgぶちゃいくぶちゃいくゆうなあー


さてさて、カナリア店主は、今日も元気いっぱいお仕事に励んでいました。
そして、まもちゃんがかごから取り出そうとしたコドモたちをみるなり、おっきな声で言いました。

ダメダメだめっワタシは、二頭身嫌いなんですよ。うちではそれは買えませんっ。
なんでこんなぶっちゃいくな二頭身を、育成するかなあ、わたしのように、かっこいい、八頭身を、なんで栽培できないかしらねっ。

カナリアさんは、腰に手を当てて、哀れなまもちゃんの前にすっくとたちはだかり、みおろしました。確かに。前よりシェイプアップして、脚なんかもすらっと伸びて、カナリアさんは、堂々と、美しいのでした。
でも、なぜか両手に一個ずつ、アイスキャンディをにぎっていますけど。この寒いのに、しかも二本いっぺんに、召し上がっている最中だったようです。

確かに。狭い植木鉢で、日陰者として育てたからでしょうか、なのに栄養だけは気前よく与えせいもあるのでしょうか、こんなちっちゃーくって、頭だけがひどくおっきい、ぶちゃいくなコドモたちに、仕上がってしまったんだよね。
あたまのでかいコドモたちは、がっかりしたまもちゃんに、ふたたび、かごに、おしこまれて、じっとしていました。

アイスキャンディ二本いっぺんに食べても、なぜか、スタイルがいいままで、ゲンキいっぱいお仕事できる、カナリア雑貨店さんを、ごまかすことは、まもちゃんにもできなかった…。
帰り際、カナリアさんは、頭にもさしていたアイスキヤンディを一本、恵んでくれたので、それを、子供たちになめさせてやりながら、まもちゃんは、とぼとぼと、おうちへ帰ってゆきました。


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さて、この子たち、どうしよう…?

   おしまい





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== おはなし ==

旅するまもちゃんのはなし♪

ある時、ままごと森のカエル少女まもちゃんは、いつものことなんだけど、小さな胸をいためていました。
ああ、どうして、うさこはこうも、怠け者なのでしょうか。
ままごと森に冬が訪れたあたりから、うさこはいつみても、お布団に、ぬくぬくとくるまっています。
大切なライフラインの畑も、ほったらかしで。
まもちゃんは、畑を、甘やかさないことにしました。寝てる間におにんぎょうがりっぱに実っては、うさこのためにならないと考えたのです。
結果生えてきた、ひねた、いじけた、あわれなコビトさんのつぶらな瞳に、まもちゃんはココロでゴメンナサイといいながら、ままごと森存続のために、遠く、つらい、行商の旅にでるのでした。
いやあ、TOKIO寒くってさー♪
撮影クルーのバイトなんだけど、ハードでさあ♪
いやあ、たいへんだったよ(^^♪いろんな人にあわないといけないしさー♬抹茶ブッセも食べないといけないしさあ♪
次は、はるばるテキサスだもんね♬あーまもちゃんって、けなげな労働者🎶きゃっきゃっ♪

寝てばっかりでまるまるとメタボってきた、うさこに、甘いお菓子を与えるのも禁物なので、帰宅した時は、まもちゃん特製おでんを、うさこの寝室の前に、こそっと置いて、また旅に出る、まもちゃんであった♪
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== おはなし ==

ものすごちっさいトントゥさんのはなし

ある時、っていうか、いつものことだけど、ままごと森の、よるのうさこは、いかっていました。
また、まもちゃんが脱走。
最近ひんぱんに、遠出する、ろくでもない、カエルめー★
うさこが探索にいってみると、まもちゃんちの地下室に、こぎたないドアが残されていて、一枚には、シモキタ、と書いてあります。
ドアは三枚あり、あとのには、テキサス、最後のには、TOKIOとかいてありました。

この、どこでも蛙ドアをくぐって、まもちゃんを捕獲に行くテもありはしますが。現在どこにいるかさだかではないし。
なんかさー、寒いし、眠たいし、すっかり出不精になった、うさこ。
結局、きったないドアを二~三度、蹴とばしただけで、自分のあったかいお布団に、戻ることにしました。
あー、腹立つ。トイレ掃除どうなるんだ。

まもちゃんもいなくて、うさこは寝てばっかりなので、ままごと森のおにんぎょ畑に、だれも栄養を与えなかったら。
ものすごちっさい、ひねた、しなびた、いじけた、コビトさんしか、生えてこないのでした。

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というわけで、年明けから逃げ出してばかりの、まもちゃんのせいで、二月のワァクショップのコビトさん、フィンランドトントゥさんは、ちっちゃーい。
労働意欲はあるんだけど、おそらくなんの働きもできない、ちっさい人、になっちゃったんだ。
なにもかも、まもちゃんのせい。まもちゃんが悪い。

それでも、作ってやろうかなという奇特なかたは、どうかよろしくおねがいします。
せめて、ブローチピンを、おつけします。しくしく。


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== おはなし ==

七人の白雪姫とトントゥ(小人)さん 

ある時ね、ままごと森にトントゥさんがやってきました。
遠くフィンランドからやってきた、妖精さんです。
森の中のちいさなおうちに住んで、小さなトントゥさんは、一生懸命働いていました。
ある晩、お仕事から帰ると、朝から楽しみに用意しておいた大切なごはんが、食べ散らかされているではありませんか。
このあたりには、他に人など住んでいないはず、なのに。
トントゥさんが、おなかをすかせたまま寝室に入ると、なんと、大切なベッドに、だれか寝ている!
ごはんどころか、ベッドまで盗む泥棒なんて。
トントゥさんが灯りを近づけてみると、お布団にくるまって、女の子が眠っておりました。
黒檀のように黒い髪、雪のように白い肌、血ほどにも真っ赤な唇。
こここれは、白雪姫。
このトントゥさんは、童話などよく読んでいたのですね。

ひとりぼっちで働いているだけなのは、ちょっぴりさみしくもあったので、白雪姫が来てくれて、トントゥさんは、うれしくなりました。
翌日、一日労働したトントゥさんが小さなおうちに帰ると、おやまあ、おんなのこが、もう一人増えていますよ。
このこも、黒髪白い肌。白雪姫って、一人ではなかったのかぁ。
でもさ、お花だって一輪より二輪のほうが、華やかなキモチになりますもんね。
労働意欲も湧き上がる、人のいいトントゥさんでした。
さらに翌日、帰宅すると、白雪姫は三人に増殖していました。

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さあ、がんばってお仕事するぞ。じっさい、白雪姫ちゃんたちは、小柄なわりには大食いというか。ま、その。
その後も白雪姫たちは毎日増えてゆき、7人になりました。
さすがに、トントゥさんも、7人も養っていけるのか、不安がよぎります。
お掃除お洗濯、ごはんのおしたくなんかは、みんなでやってくれるのですが小さなおうちなのでトントゥさんは落ち着く場所がないというか、そもそもなぜこのちいさなうちにみんなおしかけてきたのかなあ。
だってさ、ダイヤモンドたくさん、あるんでしょ。

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白雪姫たちが口々に、いいたてます。ダイヤモンドダイヤモンド、女子の最良のトモダチ!

トントゥさんはしまったと思いました。
少し前に町のパブに行ったとき、ついふいちゃったんだよな。
エプロンかけたおかしなカエルのバーテンにさ。ダイヤばんばん掘り出してるって…。
トントゥさんが掘っているのはほんとは、銅とかそんな金属なのです。ダイヤなんて見たこともないです。
あのカエルバーテンが、言いふらしたに違いない、すごくおしゃべりそうな、おっきなお口していたのですもの。カエルめー。

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ダイヤが無いとわかると、白雪姫たちは、文句をいっぱい言いました。7人の欲深いおんなのこの、文句大会。まあ想像してみてくださいな。
それでも、だれも、出ていくとは言いません。
折に触れ、ダイヤの件でいやみやあてこすりを言われるのにも慣れ、トントゥさんは、つまらない金属ではあっても、日々の糧を、懸命に、掘り出していました。日々は、まあまあ平穏に過ぎ、みな可もなく不可もなくという暮らしでしょうか、しかし、トントゥさんは、一年過ぎると、めっきり、ふけこんで、おじいさんになってしまいました。大家族(しかも全員女子)を一人で養ってゆくのは、大変なことだったのですねえ。
けれど、よぼよぼになっトントゥさんをみて、白雪姫たちが、いたわってくれるようになりました。年寄りには優しい気持ちが湧くタイプの子たちだったんですね。
そのうち、白雪姫たちが、作業着を着て、つるはし持って、金属堀りに出てくれるようになり、年老いたトントゥさんは、ちいさなおうちで、のんびり、お掃除お洗濯、ご飯を作って、7人の白雪姫の帰りを、待っていればいい、想像もしなかった隠居生活を送れるようになりました。
めでたしめでたし。
ですよね?


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== おはなし ==

ままごと森トントゥ事変 顛末記

ある時、ままごと森で、よるのうさこは(7月で2千と1歳になりました)、毎度ながらの、おヒスをおこしておりました。
きぃぃーっ、まもちゃん、こいつら、なんとかしなさーいっっ。ききっ。

ままごと森にわらわら生えちゃったトントゥさんたち(北欧原種)
種をくれた花売りMAYAさんのはなしでは、ミルクがゆさえ与えれば、集団で、とってもよく働く、有益なる妖精さんたち。
まもちゃんは、一生懸命、畑を耕し、トントゥさんたちを、どっさりこ収穫したんですが。

…働かない。

愛そう悪い、ぶっちょうづら。いつも、森のどこかに隠れて、さぼりまくりね。
そのくせ、日に三度、よるのうさこが作る、大なべいっぱいのミルクがゆタイムには、いずこからともなく、わらわらと集まってきて、おかゆをすっかり平らげます。
さあ、いまこそ、ご用を言いつけよう!と意気込むうさこを尻目に、あっというまに、森に消え失せる、ええい、この役立たずのトントゥどもめー。

まもちゃんは、仕方なく、トントゥさんたちをカゴにつめて、ままごと森のはずれまで、出ました。
花売りMAYAさんが以前お花を売っていた場所を、貸してくれるんです。
MAYAさんは、よそに、もっとすてきなお店を開いたのです。MAYAさんのとこにいるトントゥさんは、よく、手助けしてくれる、よいこだそうで、そのお手伝いもあって、いい仕事なさってるそうな。

やっぱさあ、土がよくないのかなあ。

まもちゃんてきには、怠け者でもぶちゃいくでも、育てたトントゥたちに、愛情もかんじてはいたのですが、うさこには逆らえません。
しかし、並べていたら、案外トントゥたちは、よく売れました。もう一回、買いにきてくださるリピーターさんまでいて、まもちゃんは不思議に思い、このこたちがなんのお役にたつのか、お客様に尋ねてみました。

このこたちは、なんにもしなくていいのよー。このこたちをお庭に置いとくと、お庭の花が、とってもきれいに元気に育つの。

おやまあ。そうなんでしたか。

期待するように動かないからと言って、役に立たないときめつけて捨てちゃうなんて、あんまりおりこうではないのかも。と、まもちゃんは、人生をかみしめながら、おうちに帰りました。
よるのうさこは、まもちゃんが持ってきた、トントゥの売り上げ金貨をみて、ころりんと、ご機嫌がよくなり、もっともっと、トントゥさんたちを、育成するかなあ♪なんて、楽しい真夏の白昼夢に突入、重くなったぶたさん貯金箱をかかえて、まあまあ、八方、お幸せってことで。
ねえ。

みなさもま、楽しい夏を、お過ごしくださりませ。暑さはきびしゅうございますけれども、2016年の夏は、生涯一回きりなんだー。日々、味わいたいものです💛

後日談
まもちゃんが、最後に残った種をまいてみたところ、いよいよ土が栄養不足なのか、ナイトキャップなどかぶった、もはや眠る気だけがまんまんの、トントゥさんが生えたよ。



あれまあ、まもちゃんが困っていると、その次は、さらにさらに、ちっさーいトントゥさんしか、生えてこなくなりましたとさ。
うわ、ちっさ…労働、とうてい無理。でも、おかゆは一人前にいただく、ちびちびトントゥ、二匹。
うさこの目に触れる前に、まもちゃんは、どこでもドアをあけて、彼らを放り込みました。

いいじゃん、ちっさくてもさー、どっかにパラダイス、あるよね。そこ、行くもーん。
※とゆうわけで、このひとらは遠く旅立ちました。





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