== つくったもの ==

タブリエちゃん

taburie.jpg

タブリエがすきです。
フランスの古い小説にでてくるような、みなしごちっくなタブリエ。こどものころ、学校で、着せられてもいました。
わたしのお人形はちっさいので、そんなタブリエは、布が厚くて着せられません。かわいいプリントになっちゃいます。ちょっとちがうなーでもタブリエの響きとかも好き。
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== つくったもの ==

ヘナちゃん

ヘナちゃん1


ヘナを教えてくださった、お友達の美容師さんに、プレゼント。
この美容院は、化学染めを使わないで、本物のヘナだけを使っています。
私は、染める必要はないのですが、くせっ毛がサラサラになるので、ヘナ愛用。
なさったことがないと、おわかりにならないですが、ヘナって緑の泥みたいなもの。こんなふうに、頭にぬります。
この子は、ヘナをしているところなのです。


ヘナちゃん額

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== おはなし ==

ままごと森の秘密3


みんな、ふるえあがりました。
大声もですが、あきらかに、うさこさんは、目の前で、どんどんふくれあがっていくではありませんか。
もうすぐ、天井に、頭がつきそうです。

うちに帰るだって!
絶対に、ぜったいに、ぜったいいいいに、だめ!!!
ままごとができるように、人間にしてやったのにいいいい!!!

ままごと?
いったい、うさこさんは、そんなにままごとが、好きなんでしょうか?ままごとのどこがそんなに?

え?
…ままごと…
わたしは、したことがありません

うさこさん、ままごとしたことないの?

おかあさんが、いけませんって。

うさこさんの声が、ちいさくなり、それにつれて、うさこさんの身体も、もとのサイズにもどっていくようでした。

おかあさんが。
ままごとなんて、頭が悪くなるって。

おかあさんがくれるのは、本だけ。
本はいくら読んでもいいの。

本はきらいじゃないんだけど、わたしはままごとがしてみたかったの。
おかあさんがすててしまった、あの道具たちで。

だからある日。

そのころはまだ、たかのよりことか、にしのなみことかいう名前だった、よるのうさこは、ある日おかさんのあたまを、百科事典でなぐりました。
し~た行
の巻だったと思います。

おかあさんは死んでしまったので、まきのたえこは、おかあさん(の死体)を、庭にうめました。
おかあさんがうまった庭をみながら、よしのあきこは、おかあさんがしてはいけないといっていた、お料理やおそうじを、してみることにしました。本を読むのはやめにして。


森


何か月かたったある日、こうのちかこは、庭に、一本の木がはえているのをみつけました。おかあさんをうめた場所だわ。

木はどんどん大きくなって、やがて実をつけました。
その実はどれも、おままごとの道具だったのです。
ちいさいお茶のセットや、ぬいぐるみ、おもちゃの野菜や果物、台所用具。

みずのありこは、その木をみながら、きめたのです。
ここを、森にしよう。ままごとの森。
そしてわたしの名前は、今日から、よるのうさこ。

こどもたちには、ままごとをさせてあげよう。こどもは、ままごとをするものだから。

でも、うさこさん自身は、ままごとをしたことがなかったのです。ままごとするこどもをみるのが、うさこさんの、喜びになったのです。

それは。それはわかるけど。
おうちに帰らせないのは、いけないと思う。

誰かがぽつんといいました。

わたしたちだって、おうちに帰りたいわ。

そんなの、不公平!
うさこさんがさけびます。
私には、帰るおうちがないのに!
なぜなぜなぜ。
みんなおうちに帰りたいのさ?!

だっておかあさんがさみしがるからよ。

わたしには、おかあさんなんていない!

じだんだをふむ、よるのうさこをみながら、みんなは相談しました。

わかった。うさこさん。
おかあさんがいないなら、あなたがおかあさんになればいいんだ。
そしたろ、ここが、うさこさんの帰るうちになるでしょう。

おかあさんて、どうやったらなれるの。
わたしみんなにごはんはあげたわ。おかあさんがしたように。たくさんたくさんあげたでしょ。

ちがうよちがうようさこさん。
食べたくないものを、無理にたべさせるのは、おかあさんとちがうよ。

だってわたしのおかあさんは、そうしたわ。
おかあさんは、フレンチトーストしかたべてはけないって。そして、おかあさんの気にいるだけ、食べなくてはならなかったわ。気分が悪くなってもよ。

それはきっと、うさこさんのおかあさんは、しらなかったんだよ。
うさこさんが早く大きくなりますようにって、思いすぎたのかもしれないね。

おかさんはね、こどものいやがることは、しないんだよ。

じゃあ、子供が危ないことをしようとしたり、悪いほうへいこうとしていたら、どうするの?


白い赤ちゃん


みてるんだよ。

ただみているだけ?

それから、話をきいてあげるんだ。

きいてあげるだけ?

それから祈るんだよ。

おかあさんのする、一番大切なお仕事は、祈ることなんだよ。

こどもが、幸せでありますように。
今日も元気で、生きていきますように。

おかあさんて、そういうもの。



うさこさんは、黙ってしまいました。

      つづく


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== おはなし ==

ままごと森の秘密2


あのこったら。
森でひからびておっこちていたのを、助けて、人間にまでしたやったのに。

うさこさんが、ぶつぶつつぶやいています。

わたしはグルヌイユが大好物なのに。

つぶやきながらも、いそがしく、お茶のしたくをする手はとまりません。

ああグルヌイユのからあげ!ちかごろカエルはめったにいないから。

うさこさんの声が、だんだん大きくなってゆきます。

がまんして、私はがまんして、人間にかえてやったのに。

それは、食べられるより、いやでも人間なるほうをとるんじゃないかと、みんなは思いましたが、黙っていました。
うさこさんの動作は、ますますせかせかと、声はどんどん大きくなっていきます。

そして、お茶のしたくができあがりました。


赤いスカートうさこ


みんなはおずおずと、お茶のカップをもちました。
からだが、冷え切っていたのです。
うさこさんは、ケーキもきってくれまいた。
おいしい。
こわいくらい、おいしい。

で?

うさこさんがさりげない声をだしました。
まもちゃんは、なんていっていたの。

うっかり。つい誰かがうっかり。こたえました。

おうちに帰りたいってないてたみたい。


なんだってえええええ




      つづく


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== おはなし ==

ままごと森のひみつ


そこは、一軒の、家でした。
窓からは暖かいオレンジ色の光りがこぼれ、おいしそうな食べ物のにおい。

ああそこは。
またしても、よるの(ひるの?)うさこの、家だったのです。
みんなは、ぐるぐるまわって、また、同じところにもどっていたのでした。


どうしよう


だけどもう。
寒くて、ぐしょぬれで。森はまっくらで怖くて。
脚も痛くて。
もうもう、走れない。
それに。
おなかもすいてきました。

あんなに食べたのになあ。
なんておいしそうなごちそうのにおい。

どうしようか。

入ろうか。

みんなは顔をみあわせました

おそろおそる

さっきにげてきたドアから

部屋をのぞいてみると

テーブルの前に、うさこさんが、座っていました。
さっきみんなが食べた食卓がちらかったままで、そこに、さっきの巨大ケーキも、のっかっています。

テーブルにつっぷしていたうさこさんが、顔をあげます。

みんな、帰ってきてくれたの?

いまいまいま
お茶をいれるわね

今夜は嵐なのよ。


青い目


みんなは、戸口から近くて、なるべくうさこさんから離れたいすに、そっと腰かけました。

こんな夜は、うちに居るものだわ

うさこさんは、うれしそうに言いながら、お茶のしたくをはじめました。

あなたは?
誰かがききました

どっちのうさこさん?


ひるのうさこさん
よるのうさこさん?



うさこさんは、ほっと、ため息をつきました。


ああ、あのこにあったのね。
森のなかで、
まもちゃんに。

しようがないこ。

       つづく




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== おはなし ==

ままごと森のまんなからへん


ままごと森は、いいところ。
帰るといいさえしなければ。
毎日ごちそう
毎日ままごと

わたしはもう、25年も、ここにいて、ままごとをしています


25年?!


だって、きみは、こんなにちいさい子どもじゃないか!

そうです
よるのうさこの妖術で、ここにいれば年もとらない

帰りたくないの?おうちに

ダメっその言葉は、だめとご忠告もうしあげているではないですか!

ランプの灯りが、子供の顔を、一瞬てらしだしました

こども?

このこなんだか変…じゃない?

くちが、奇妙に、裂けていて。

そして、人間にかえてもらいもしたのです。


ああでもやっぱり、帰りたい
わたしのおかあさん
池のおうち
どうしているだろう…

ケロケロケロ

こどもの眼から、大粒のなみだがあふれました

いえ、それは、空からおちてくるのでした

雨です

あっというまに、雨は激しく降ってきました。

みんなは、また、走りだしました
うしろから、ケロケロという泣き声が、しばらくきこえていました。

この森は、とっても変だよ。

早くはやくでなければ。

先もみえなくなるほどの豪雨の中を、道もわからずとにかく走るみんなの前に。



ちらちらともる灯りがみえるではありませんか!


       つづく

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== おはなし ==

ご忠告申し上げますが

 
みんなは、いっしょうけんめい走りました。
でも、おなかがいっぱいで、よたよたとしか、走れません。
ままごと森は、昼間迷い込んだ時みたのと、なんだかずいぶん違ってみえました。


みんなは、いつのまにか、一本の大きな木がある、空き地に立っていました。

ずいぶん走ったよねえ。
もう、おいかけてはこれないだろう。

大きな木には、ぼんやりとほのぐらく、灯りがともっています。
枝につりさげたランプの下に、こどもがいるのが、みえました。


なにをしているの?こんな夜中に、こんなちいさなこどもが。
ああわかった。
そのこは、おままごとをしていたのです。
ぬいぐるみのくまやうさぎに、ちいさなお茶道具でお茶をだして、はなしかけたりしています。

ねえきみ、ちょっと。
この森からでたいんだけど。

道を教えて、おうちに帰る道

こどもが、顔をあげました。
にわかに、さあっと、生暖かい風が、木のあいだから、ふいてくるのでした。

しっ!

しぃ~っっ!

ここでは、ままごと森では、絶対にその言葉を、言ってはいけません

なぜ?
なぜ?
なぜ?

よるのうさこさんは、とってもこわい。

え?あのひとは、ひるのうさこさんではないのですか

ひるのうさこさんは親切です。
道に迷ったこどもに、ごはんを食べさせます。

でもでもでも。

おうちに帰るという言葉を使ったら。

よるのうさこが、あらわれる。

とってもこわい。

帰っちゃだめ~っ
そしてもっとごはんを、食べなさい!
ごはんのあとは、何して遊ぶ?

おままごと


永遠に続く、おままごと


こどもの話をききながら、みんなは、なんだか、ぞくぞくしてきました。

大きな木をみあげると。
枝に、たくさんのおままごと道具が、ぶらさがっているのがみえました

ままごとの木だ
木に、ままごと道具が、成っている

                  つづく




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