== おはなし ==

木苺の誘惑       やっと最終回

どすんとおっこちた森は、よどんだ空の下、この前とおんなじ、甘いお菓子や、濃厚なスパイスや、くらくらするような香りがたちこめています。
まもちゃんは、小さくピアノの旋律が聞こえる方へと、歩いていきました。

大魔女の屋敷窓からのぞくと、この前の女の子が、やっぱりピアノをひいていました。よくみると、おんなのこの背中には、小さな真っ白い羽根が二枚、ふるふると震えているのでした。
じっとみていると、女の子の頬に、涙がすぅっと、流れました。

大魔女も、いました。
この前よりぐんとスリムになって、真っ黒な、美しいドレスをきて、別人のようですが、まもちゃんは、おなじみの、怪しい魔法のにおいをかぎわけました。
大魔女の表情は、黒いベェルをかぶっていて、見えません。
そういえば、おんなのこも、黒い服です。、

まもちゃんは、屋敷の裏にまわってみました。トメゴロー、いるかな。

裏庭は草ぼーぼーですが、花も咲いていました。クリスマスローズの、甘い香りもします。
草むらの中をよくみると、一か所、土が盛り上がって、小さな土まんじゅうができていました。木で組んだ、ぞんざいな十字架が立っています。十字架に、象の帽子がひっかけてありました。
十字架には何も書いてはいないけれど、まもちゃんには、わかりました。大魔女が、急に、大掃除をする気になったんだな、あのあと。

トメゴロー、さよなら。そしてありがとね。
まもちゃんは、土まんじゅうに向かって、ていねいにお辞儀をしました。

うさこの寝室に帰ると、うさこは、なにも知らずに、いびきをかいていました。まもちゃんは、そっと、朱い目玉を、もとどおりはめこみ、ドアをパタンとしめて、自分のうちに帰り、もう夢はみないで、ぐっすり眠りましたとさ。

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おしまい



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     遊びにきてね、木苺色に染まった、ままごと森へ。
            12月15日までデス。

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== おしらせ ==

ままごと森的work shop




お日にち  2015年11月29日 SUN

時間  午前 11時~
    午後 2時半~


★ 午前 
木イチゴ頭巾ちゃん 人形
身長 約55ミリ
手足がまがります★

おまけとして、ラズベリィ入りミニミニかごをおつけします♪

お代  4500円(税別)

KC4D0136 (3)
こんな子だよー


            ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★



★ 午後
木イチゴ頭巾ちゃん パペットヴァージョン
身長 約80ミリ

腕はモォルを入れて、曲がります★指人形だから、あんよはありません。
ドレスの柄は、変更があるかもしれません。ヴィンテージ布にしようかなと♪
お顔も、全部、違います。当日お選びください。

当日、ちょっと早めのクリスマスプレゼントとして、このパペット用の、豆豆パペット木苺ずきんちゃんを、おつけします★

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お代  3500円(税別)

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どちらも、フエルトでボディを縫って、うさこ製作パーツを縫いつけるだけの、初心者さん向けです。 二時間くらいで、できると思います。
てぶらで大丈夫ですが、使い慣れたハサミ、針等が必要なかたは、ご持参ください。こちらでご用意するお道具は、ごく、一般的なものになります。
お顔もペイント済みですが、ご自分でお描きになりたいかたは、お申込み時に、お伝えください。のっぺらぼうのヘッドを、ご用意します。※お絵描きのご用意はできないので、おうちに帰って、描いていただくことになります。


のどをうるおすお飲み物付き。

キットは各5セットずつ、ご用意しております。
お時間は、ご都合にあわせられます。また、午後に人形を作る、ということも、可能でございます。お店にお申し出くださいませ。

みなさまと、ちくちくお縫物、ご一緒できましたら幸甚でございます。なにとぞよろしくお願いいたします。

付記 お問い合わせをいただきましたが、人形とパペットは作業レベルは同じです。パペットは足がないのと、ドロワーズがないので、作業が少し、少ないです。


お申込みお問い合わせは”雑貨店カナリヤさん”まで
大阪市北区西天満4−7−10昭和ビル本館2階22号室
06-6363-7188
http://www.zakkaten-kanariya.com/
http://kanariyano.exblog.jp/
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== ごしょうかい ==

木苺の誘惑 スタート★

24日から、はじまりました。雑貨店カナリヤでの、ちっちゃすぎるものたち作品展。

           ★木苺の誘惑★
     なにとぞよろしくおねがいいたします。

ウェルカム黒うさこがおでむかえ。

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まもちゃんがせっせとこしらえた、木苺色の箱が、一面に。

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和テイストな、ちっちゃいものくらぶスペース。
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驚異の極小ビスク、雛罌粟人形堂。
身長2センチでも、グラスアイ!これだけは、実物を、お手にとって、つぶさに眺めていただきたい。と切望して、東京から、ご招待しました。ほんとーに小さく、あしのうらまで作りこんであって、なおかつ、かわいらしいのです。


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おなじみ、カナリヤ店主製作、カナリヤちゃんたち。
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猫のひたいさんの、昭和レトロミニチュア。これも、すごいですー。むいたみかんとか、あまりにリアル。

さらにくわしい画像や、通販などのお問合せは、カナリヤまで、おねがいします。
http://kanariyano.exblog.jp/24978187/
  ここだよーん

遊びにきてね♪
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== おはなし ==

 木苺の誘惑  その5

象男は、まず、手に持ったお椀を、まもちゃんに渡そうとました。木のスプーンも添えてあります。暖かい湯気と、強いスパイスの香り。
まもちゃんが首をふると、象男は、残念そうな顔をしました。でも、これを食べたら、どうなるか、まもちゃんは知っています。魔女の食べ物を魔女の敷地で食べたら、一生魔女の召使です。象男のように。

「やっぱうさこに目玉持って帰ってやらないと」
「そっかー、おまえなら、ずっとここにいてくれてもいいんだけどな」
象男は、ポケットから、赤いまるいものをひっぱりだしました。
「大魔女さま、いまお風呂だからさ、今のうちに帰ったほうがいいぞ、これ持って」

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思ったよりずっと、大きくて赤い、柔らかい目玉を、まもちゃんはそっと、エプロンに包みました。
これ、なくなったってばれたら、トメゴローは平気?

ふふふん。
象男は、えらそうに、鼻をならしました。
「大魔女様が大掃除がしたくなるまでは、絶対、ばれっこないやね。そんでもって、そんな気になるのは、何百年に一回だからな」

まもちゃんは何も持っていなかったので、ありがとうをこめて、象男と握手して、おわかれしました。ちょっとえらそうだけど、悪いやつではなかったなと、思いながら。

まもちゃんは落っこちてきた空き地まで戻り、黒い空に向かって、目玉をふりかざしました。森の闇のなか、目玉は妖しく朱く、サーチライトのように輝きました。
次の瞬間、まもちゃんは高く高く空に吸い上げられ、それからドサッと地面に、落っこちました。

気が付くと、いつもの台所で、うさこが鼻歌を歌いながら、お料理をしていて、まもちゃんは、食卓に座らされていました。
「食卓で、寝るんじゃありません」
言いながら振り向いたうさこの顔には、両方の目玉がちゃんと、ついています。
なんだ、うたたねの、夢だったの?

でも、うさこの左の眼が、ぎらんと、朱く光ったように、まもちゃんには見えました。

                    ※※※※※※※※※※※※※※

数日数週間たつと、目玉のことは、夢だったような気もしてきます。第一、大魔女の森なんか、どこにあったのやら。

いつものトイレ掃除や、お鍋磨きを、てきとーにエスケープしながらこなす日常が戻ってきたまもちゃんでしたが、ある夜、夢を見ました。
夢の中で、まもちゃんは、象男にあいました。
「あれから大丈夫だったー?」まもちゃんが尋ねると、トメゴローは、ふふんっと笑いました。こころなしか、さみしい笑いに見えました。
そして、なんにも言わずに、消えていったのでした。

夢からさめて、まもちゃんは、考えました。
大魔女の森は、どこにあるのか。

時計が、真夜中をつげています。まもちゃんは、台所にいき、一番大きなスプーンを、持ちました。それから、うさこの家まで、夜道を走って行きました。

うさこの寝室に、静かに入って、まもちゃんは、寝ているうさこの、左の目玉を、そぉっと、スプーンでくりぬきました。
うさこは、いびきをかいて、眠ったまま。
ぽっかりあいた、眼窩の、深い暗闇に、まもちゃんは、身体を滑りこませていきました。

 つづく


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== おはなし ==

木苺の誘惑 その4

ぽちゃとした外見と裏腹に、象男は素早く、まもちゃんの枝まで、よじ登ってきました。

「こんなとこでかえるが、なにしてるんだ、大魔女さまにみつかったら、シチュゥにされるぞ」
やっぱり、ここに、魔女、いるんだ。まもちゃんは、溜息をつきました。やだなあ。

「うさぎの目玉か」象男は、事情をきくと、得意そうに、鼻をならしました。
「知ってるぞ知ってるぞ。おいらはなんでも、知ってるんだ」

「前の前の季節に、大魔女さまの宝石、ぬすんだ鳥がいるんだ。誘惑木苺っつう、何千年も大事になさっていた、魔界にも二つ無い、真っ赤なダイヤモンドなんだ。鳥がかくしていたその宝石を、バカうさぎがうっかり食べちゃったんで、大魔女さまがおこってなあ」

もうあんまり、この先、ききたくないけど、任務遂行のためには仕方ない…。
「喰われた宝石のかわりに、その意地汚いうさぎをさらってきて、めんたまを、おいらがくりぬいてさ
しばらく片目のうさぎを、下働きさせてたんだが、あいつ、いつのまにか、逃げたみたいだなー」

まもちゃんが仰天していると、いささか、うしろめたそうに、魔女様の言いつけはなんでもきかないとなぁとか、象男は、口の中で、言い訳しました。
「ぶよぶよのうさぎの目玉なんか、おいらは、要らないと思うんだけどなあ。大魔女様は、なんでもかんでも、負けるのキライだからなあ。
あのうさぎは、うちじゅうのもん、食い尽くすから、実のとこ、逃げてくれて、みんな、ほっとしてるのも、確かだけどなあ」

もう、魔女もうさこもほっておきたいとこですが。まもちゃんも、任務は遂行するしかないのでした。

象男は、自慢しいですが、気は悪くないようです。まもちゃんの話をきくと、多いに同情したようでした。

「おいら、さがしてきてやるよ」
秘密の地下室とかに、厳重にかくしこまれているのでしょうか。
「いやいやぜんぜん、大魔女さまはなんせ、片付けができないおかたでなあ、うちの中のどっかに転がしてあるはずだから、あの中からさがすのが大変だと思うんだなあ」

そのとき、屋敷から、トメゴローを呼ぶ、厳しい声が飛んできました。冬のつららみたいな声でした。
象男は、さぁっと顔が白くなり、なんだか、ぽってりした体まで、一回り小さく縮んだかのようでした。

「とにかく、すこし、まってなさい」ささやくと、象男は、ささっと、木をおりて、うちの中に、駆け込んでいきました。

どこの森にも、似たような妖術使いや、似たような哀れな召使が、居るもんなのかなあ。ちょっぴりシンパシィをいだく、まもちゃんなのでした。

まもちゃんは、木からおりると、窓の一つに、こっそり近寄って、のぞいてみることにしました。女の子が、ピアノの前で、本を読んでいます。後ろに、ぽってりした女の人が、立っています。女の人の前に、象男がかしこまって、何か叱られているようでした。では、これが、大魔女なのでしょう。花柄のドレスなんか着て、あんまり魔女ってかんじでもないけれど。

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さて、みなさんは、魔女ってどんなもんだと、想像なさるでしょうか。
いぼだらけのかぎ鼻、もつれた白髪、ギョロリと落ちくぼんだ、こわいこわい眼?それは、普通の魔女なんです。魔王の下で、こきつかわれている下っ端の魔女ですね。
大魔女は、それとは別物です。誰の命令もききませんし、醜くもなりません。それは、周囲のものたちから、若さや美を、吸い取って生きているからです。だから、大魔女は、一見魔物には見えないくらい、若くて美しいものなのです。ホーキではなくって、赤い小さな、すてきな電気自動車を愛用しているし。

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でまあ、この大魔女も、こぎれいな女のひとなのですが、まもちゃんは、うさこのもとで嗅ぎなれた、邪悪な妖術のにおいを、はっきりとかぎわけられました。
叱られ続けて、象男は、どんどん縮かんでいくのに、ピアノの前の女の子は、まったく周りが目に入らないように、読書に没頭しています。
その奇妙な光景を観察しながら、この魔女はてごわいな、うさこのようにちょろくは、だしぬけないとな、まもちゃんは思いました。
部屋の床は、確かに、乱雑を極めていて、ここから、小さな目玉を一個、さがしだすのも、容易とは思えません。
まもちゃんは、象男トメゴローに、すべてを託す気持ちでした。早くこの黒っぽい森から、出ていきたいし。

まもちゃんは、木の根元に膝を抱えて座り、いつのまにか、居眠りしたようでした。
眼がさめると、月が、頭のてっぺんに、出ていました。このいまわしい魔女の森でも、月だけは、いつもの、冴え冴えとした天体でした。
まもちゃんがふうと溜息をつくと、溜息の中から出てきたかのように、突然象男が、目の前に立っていました。



つづく


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== おはなし ==

木苺 の誘惑 その3

まもちゃんは、どんどん落っこちてゆきました。
どこへって、うさこの、空っぽの眼窟に開いた、果てしない闇の世界へ、です。

どのくらい落下していたのでしょうか、でんとお尻をぶつけて、まもちゃんは、地面に倒れていました。
なんだ、ここ。ここもやっぱり、森の中?
なんだか、暗ーい森みたい…。立ち上がったまもちゃんの頭上から、声がふってきました。

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あんたはその森から、あたしの目玉を、とりかえしてくるんだよ。

目玉って…どこにあるの?

大魔女の館にさ。取ってくるまで、あんたは帰れないからね。さ、早く、さがしておいで。うさこの大事な目玉を!

まもちゃんは、仕方なく、不気味な感じの森の奥へ、歩き出しました。

確かに、森の奥から、覚えのある、魔法のにおいがしてきます。あんましよくない方の、魔法だなあ、やだなあ…。
仕方なく、まもちゃんは、そっちへ歩き出し、ほどなく、一軒のうちを発見できました。
一見、変哲のない石と木を重ねたさほどおおきくない家なんだけど、どこかが奇妙にねじれた印象の、古びたコテージ。周囲は雑草でいっぱい。いかにも、ヤバい魔女とか、住んでいそう。
そして、あたりは、濃いもやのように、強い異国のスパイスと、むっとくるくらいあまーいお菓子らしき香りがたちこめていました。
それから、うちの中からは、なかなかじょうずな、ピアノの音も。
まもちゃんは、屋敷を偵察すべく、そばの木に、一生懸命よじのぼりました。

半分以上しまった窓のすきまから、ピアノをひいている、女の子がちらっと見えます。
あれが魔女かなあ?

目を凝らしていたので、木の下に、だれかいることに、まもちゃんは、きがつかなかったのです。

「あ、かえるだ★」

まもちゃんがはっと見下ろすと、象男が、こちらをみあげて、立っているのでした。

「おいら、トメゴロー。お前,だれ?」
はて、これは、おじさんでしょうか、子供なのでしょうか、年齢がよくわかりません。

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「…まもちゃん」

「何まもちゃん?」
「ただの、まもちゃん」
「苗字も持ってないのかあ」
象男は、あきらかに、バカにしたふうで、鼻をならしました。
「おいらは、マツモト。トメゴローマツモトだ」
まもちゃんは、内心、むっとしました。

   つづく 



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== おはなし ==

木苺の誘惑  その2

さあて、ある時、ままごと森で。
カエルのまもちゃんは、朝から、落ち葉を掃除していました。

なんかさー、最近、よるのうさこを、見かけない気がするの。
まもちゃんもこのごろ、脱走の味がくせになって、遊んでばかりいてさ、うさこの不在に気づくのが、遅れたけれど。もしかして、この前寒かったころから、うさこを見てないかも。
また季節は巡り、森では夏がおわろうとしています。

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そしたらまた、オトモダチのブライアンヘリーさんとこに、遊びに行ったりしちゃおかな♪
楽しく夢見るまもちゃんでしたが。
翌朝、おでかけしようとドアをあけますと、そこに、おひさしぶりのうさこが、ばったりと、倒れていたのでした。

うさこーどうしたのさー。
まもちゃんが(仕方なく)助け起こしてみると、うさこは意識をとりもどしたようでした。

うさこの頭には、なぜか包帯が、ぐるぐる、巻き付けてありました。

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うさこ、ケガしたん?

くんできた水を、うさこに飲ませながら、まもちゃんが尋ねると。
やおら、うさこは、包帯を、ほどき始めました。
嫌な予感がしたまもちゃんは、逃げるより早く、腕をがっしりと、つかまれていました。
ぐいと、うさこの顔が近づいてきて、まもちゃんは驚きます。
うさこの左の顔が。

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左目がなくなっていて、目があったところには、深い深い、からっぽの、闇。

ひぇえぇぇー★

つづく



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== おはなし ==

木苺の誘惑 その1

ある時、カナリア雑貨店主、カナリアさんたら、売り物のカナリアこけしを作(って大儲けす)るつもりが。呪文をまちがえましてね、なんと、この世の果てから、大魔女を召還してしまいましたの。
おしゃれ雑貨店カナリア店内での、両者のすさまじい闘いは、またいつかお話しするとして。

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結果はまあ、店内のアルコール類はすべて飲みつくされたというものの、両者引き分け、痛み分けといったところでしょうか。
大魔女が意気揚々と去ったあと、ただでは起きないころばない、カナリア店主の手には、しっかりと、あるお宝が、握りしめられていたのです。

さて、時は過ぎ。
秋風が立ち始めたままごと森から、よるのうさこが、雑貨店めざして、やってきました。

なんかさー、おされであったかいお洋服でも、あるかしら。
店内に足、踏み入れて、うさこは驚きましたね。

…こたつ。
おしゃれな雑貨屋さんは、どうなったのでしょう。店の真ん中に、でんと 生活感に満ちたこたつが居座っているではありませんか。
どこ(の居酒屋)へおでかけやら、店主はみあたらず、こたつに群がってぬくぬくしているのは、渋いどてら姿の、カナリアちゃんたちでした。


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うさこが何をたずねても、この子たちからまともな返答は期待できず、やたら気がいいだけの小鳥ちゃんたちにぴーちくすすめられるまま、うさこもうっかり、おこたに入ってしまいました。

ほんとは、うさこはおこたがキライなんだよねー。この、安逸なる日常をぬるく象徴するようなアイテムがさ…でも、寒い戸外を歩いてきたうさこは、ほっこり温まって、気持ちよくもなってきました。
カナリアちゃんたちは、ぴーちくいいながら、おこたの上のみかんを食べたりなんかして、なごんでいます。

うさこは、みかんだけは拒否しようと思いました。おこたでみかんて、あまりに陳腐。

しかし、ふとみますと。みかんにまじって、とってもきれいな色の果物が。
こここれは、うさこの大好物、森のフランボワァズではありませんか。

目の中に入れても痛くないほどだぁい好きな、フランボワァズ。しかも、こんな大きな実は、みたこともありません。

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カナリアちゃんたちが、ピピピッと一斉に叫んで警告したときにはすでに遅く、宝石のように美しい木苺の実は、いっぱいにあけたうさこのお口に、吸いこまれていたのでした。

   つづく 



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== おしらせ ==

ままごと森 2015作品展★

今年は、うさこの身辺に様々な変転がございましたが。
雑貨店カナリヤさんのご厚意で、なんとか開催の運びとなりました。
DMも、いつものカナリヤさん作で、かっわいいのが完成しましたので、ご希望のかたは、おしらせくだされば送らせていただきます。ぺこ。
現在、阪神百貨店のZAKKkマルシェ会場でも、配布してくださっているかと。
https://www.hanshin-dept.jp/hshonten/special/zm/index.html/?from=6

11月24~はじまります。お人形のワークショップも、予定していただいてます。


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