== おはなし ==

カナリア雑貨店主の謎

ある時、ままごと森で、かえるのまもちゃんは、じっくり考えました。
もう来月には、オトモダチの英国紳士、ブライアンヘリーさんに会えるんだ。しかも、なぜだかテキサスで!
せっかくの遠征、ここはちょっと、おこずかいが欲しいところだ。うん。
まもちゃんは、こっそり、コドモの種を蒔きました。森の畑にまくと、たまーによるのうさこが見回りにくるので、自分ちの裏の植木鉢に見つからないように。
早く芽がでろ、柿の種、じゃない、コドモたち。
歌いながら、うさこの台所からくすねてきた、シチュウや幼児ミルクを、いっぱい撒きました。そのかいあって、植木鉢栽培のコドモは、すくすくと成長し、やがて収穫の日が、やってきました。

あれれ、この子たちって…。
しかし、まもちゃんは、深く考えないことにして、コドモたちを鉢からひっこぬき、カゴに収めて、カナリア雑貨店へと、走っていきました。
おこづかいおこづかい♪

KIMG0450.jpgぶちゃいくぶちゃいくゆうなあー


さてさて、カナリア店主は、今日も元気いっぱいお仕事に励んでいました。
そして、まもちゃんがかごから取り出そうとしたコドモたちをみるなり、おっきな声で言いました。

ダメダメだめっワタシは、二頭身嫌いなんですよ。うちではそれは買えませんっ。
なんでこんなぶっちゃいくな二頭身を、育成するかなあ、わたしのように、かっこいい、八頭身を、なんで栽培できないかしらねっ。

カナリアさんは、腰に手を当てて、哀れなまもちゃんの前にすっくとたちはだかり、みおろしました。確かに。前よりシェイプアップして、脚なんかもすらっと伸びて、カナリアさんは、堂々と、美しいのでした。
でも、なぜか両手に一個ずつ、アイスキャンディをにぎっていますけど。この寒いのに、しかも二本いっぺんに、召し上がっている最中だったようです。

確かに。狭い植木鉢で、日陰者として育てたからでしょうか、なのに栄養だけは気前よく与えせいもあるのでしょうか、こんなちっちゃーくって、頭だけがひどくおっきい、ぶちゃいくなコドモたちに、仕上がってしまったんだよね。
あたまのでかいコドモたちは、がっかりしたまもちゃんに、ふたたび、かごに、おしこまれて、じっとしていました。

アイスキャンディ二本いっぺんに食べても、なぜか、スタイルがいいままで、ゲンキいっぱいお仕事できる、カナリア雑貨店さんを、ごまかすことは、まもちゃんにもできなかった…。
帰り際、カナリアさんは、頭にもさしていたアイスキヤンディを一本、恵んでくれたので、それを、子供たちになめさせてやりながら、まもちゃんは、とぼとぼと、おうちへ帰ってゆきました。


KIMG0451cc.jpg


さて、この子たち、どうしよう…?

   おしまい





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