== おはなし ==

前掛け族の反乱 その2

突き飛ばされたまもちゃんが転げ落ちた洞穴、その底にはかなり広い空間が存在していました。

油断したなあ、最近探偵業をお休みして遊び人モードに入りすぎてたからなあ。
いてて。
まもちゃんは地面に転がって、幾人もの子供たちに取り囲まれている、己が現状を、薄暗がりのなかで、理解しました。
そして、いつものポーカーフェィスを取り繕い、立ち上がって、裾についた苔など、パタパタとはらいました。

あなたはまもちゃんですね。
誰かが、疑問形ではない抑揚で、言いました。

では、まもちゃん、あなたに大切な質問をします。
あなたが腰につけている、それは、なんですか。

今度は疑問形でした。ここで、きびだんご♪と答えたい誘惑にかられる、まもちゃんでしたが、雰囲気的にヤバそうだったので、

これはまえかけです。

と、ストレートに答えました。

おおそれでは、あなたは、我々のがわなのですね。

???

わたしたちは前掛け族なのです。

リーダーらしい、一番おおきな子が、おごそかに、言いました。

17190801_1669796796370028_5467413461509540760_n.jpg
それにしてもこの子たち、畑から逃げてきたままで、ばばっちいというか、しょぼいというか。
まもちゃんとともに転がり落ちたバスケットの中身、それはうさこ特製ケーキなのですが、地面に散らばったそれを、がつがつと手づかみで食べている子もいます。
畑を逃げ出して、なんでこんなとこにいるんだ?

わたしたちは、宿敵えぷろん族の迫害につぐ迫害を耐えに耐え、ついに戦闘決起いたし、しかして多勢に無勢、じりじりと追い詰められ、こんな洞穴まで落ち延びてまいったのです。


ええええー、そのような戦闘が、最近ままごと森で起きてたなんて???

失礼ながら卒爾ながら、まもちゃんあなたとういうひとは、どうでーもよい些末なことにはこだわりまくるくせに、このような一大事には、けして気が付かない、そういうかたなのですっ。

なにやら悲痛な声で、リーダーにつめよられた、まもちゃん。
ふと、敵の首領がだれなのかが、脳裏にひらめきました。
かねてより、まもちゃんの前掛けを死語とあざ笑う、あの、よるのうさこに相違なく。
実は、まもちゃんは、かねてから、探偵より、スパイになりたかったのです。あと、レジスタンスも大好き♪
すごくラッキーな展開じゃない♪

まかせなさい、このまもちゃんにっ。
大きく胸をたたいて共闘を宣言するまもちゃんを、頼もしく見つめる、コドモたちでした。じーん。


つづく

のね…



SMALL.jpg

Instagram

うさこの芸なしインスタ。見てね♥
┗ Comment:0 ━ Trackback:0 ━ 14:21:45 ━ Page top ━…‥・
New « ┃ Top ┃ » Old