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== おしらせ ==

2019 ままごと森 ワークショップ 2名さま募集★


2019/2/11
雑貨店カナリヤにて 大阪市北区西天満4-5-2老松ビル2階201室
tel 06-6363-7188
open 11:30~19:00(木 金は20:00まで)
close 日曜 月曜 祝日(10と11日は営業しています)
kanariyano.exblog.jp

リクエストにおこたえできるワァクショップを開催いたします。
ままごと森的なお人形で、お作りになりたいものを、事前にご予約ください。

3時間前後の、お縫物です。

画像は、ヴァレンタインのバッグチャーム。ブローチにも、できます💛
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== おはなし ==

カナリア雑貨店の怪 最終回

そのドアを開けると。
カナリア雑貨店でした。

落ち着いた木の床、淡いグリーンの壁、天井から、壁からもぶらさがっている、たくさんの、鳥かご。
そして、奥の、どっしりしたカウンターの向こうに、一人の女の人が立っていました。


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髪も眼も、真っ黒なその人は、わたしには見向きもせず、指にとまっている小鳥に、えさなどやっているところでした。
小鳥。
姿がかわっていたって、わたしには、わかったのです。それは、わたしの赤ちゃんでした!

かえしてください、わたしが叫んでも、女の人はわたしに見向きもしないで、
「ぴーちゃん、どうしようか?」優し気にささやくのでした。


ぴーちゃんなんてよばないで!その子はわたしの子供の、ひなちゃんです!
私は一生懸命、さけんだつもりでしたが、女の人も、それに小鳥になった娘も、しらんぷりで、そっと顔をよせあって、ひそやかにひそやかに、何か語らっているようでした。
ぐるぐるぐるっと天井が回り、ぐらんぐらんと立っている床がゆれました。

気が付くと。
わたしはもとのマンションの床に倒れていました。あたりはもう夕方で、ほの暗くなりかけています。
子供は、赤ちゃんは、蛙は、カナリアは…?


見慣れたわたしの小さなマンションからは。ベビーベッドや赤ちゃんの写真、おむつやベビー服が全部、消えていました。幻のように。もちろん、あの、へんてこなドアも。

あそこで見たおびただしい数の、籠に入った鳥たち。
そう、あそこは、小鳥…子取りの店だったのだわ。

なんの手がかりもありませんが、私は今でも、あの店と、むすめのひなを、探し続けているのです。

おしまい













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== おはなし ==

カナリア雑貨店の怪 その2

赤ちゃんはすこやかに育ちまして、大声で泣いているのはあいかわらずですが、生活必需品の供給が安定したことで、私のキモチにも、ゆとりが生まれました。
お店のことも少し、再開の準備などできるようになって。よかった。なにもかも、まだ見ぬカナリア雑貨店のおかげ。

ただ、ひとつだけ、気になることがあります。
娘の顔が。あんまりわたしに、似てこないような気がする。
最近は、泣き声も、なんだかちょっと。赤ちゃんってこんな声でしたっけ?
とじこもりすぎて、育児ノイローゼ気味かもわかりません。そろそろ、お店を開店したいものです。

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今日も謎のカエルが、謎の方法で、配達にやってきています。
そして。カエルは、初めて、口をきいたのでした。

「カナリアの食べ物、これ以上、赤ちゃんに食べさせないほうがいい」
「え?」
わたしは、言葉の意味より、カエルはしゃべったことに驚いていました。なんだ、このカエル、口がきけるんだ。それも、ケロケロなんてんじゃなく、少しくぐもってはいますが、明瞭な発声なんでした。
「これ以上、カナリアのものを赤ちゃんが食べたら、いけない」
カエルはそういうと、くるりと踵を返して、たたたっと、階段を下りて行ってしまいました。

首をかしげながらへやにもどると。
娘はベビーベッドの柵をつかんで、立ち上がっていました。
わあ!初めて立った。駆け寄って抱き上げようとしたその時。
娘は一声、鳴いたのです。ええ、そのとおり、鳴いたのです。

ピィーッというような、鋭い、鳥のような声。
わたしは驚いて、抱こうとした手を思わずひっこめました。

娘はもう一声鳴くと、なんと。
開けていた窓から、飛び出して行ってしまった。ほんの一瞬のことでした。
呆然と立っているわたしの耳に、パタパタと聞こえていたのは、あれは、ほんとに羽音でしょうか?


何かの気配に、はっと振り向くと、帰ったはずの配達蛙が、いつのまにか、背後にいるのでした。
カエルは壁に向かって何かしながら、わたしをふりかえります。
なに?
蛙はわたしの手をひっぱって、いつのまにか壁に出現した、ドアの前に立たせました。そして、私の手を引いて、ドアノブに、触らせようとしました。ひんやりぺったりした、蛙の手でした。
え、ここ、さっきまで、ただの壁だったわよね?もしや、このドアに入れというのでしょうか?

ドアには、カナリア雑貨店、と、書いてありました。よろよろと、ゆがんだへんてこなその文字が不吉な感じで、私はもちろん、そんなヤバそうなドアは開けたくありません。
でもでも。
飛び去った子供を探す手がかりが、あるかもしれない。ためらったのち、わたしは、ついにドアをあけました。

つづく


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== おはなし ==

カナリア雑貨店の怪  その1

ある時、突然という感じで、その赤ちゃんはうちにやってきました。
わたしは小さな本屋を営んでおりました。好きな本や雑貨など集めた、ささやかなお店ですが、お客様には恵まれ、愛されてきたのです。
でも小さな赤ちゃんを授かってからは、お店はお休みです。赤ちゃんは、一日中、と思えるほど、大きな声で泣きます。だっこしてもおんぶしても泣いているのですが、下へおろすともっとおっきな声で泣くので、背中にくくりつけて、家事をしました。
毎日のお買い物、どうしようかしら?
するとある日、郵便受けに、一枚のチラシがはいっていたのです。

「食料品日用品一般、お玄関までお届けします。
  カナリア雑貨店」

知らないお店です。でも買い出しに、困っていたわたしは、そのチラシが、なんだか光輝いているようにみえて、すぐに、書かれている番号に電話したのでした。

プルプルプーという呼び出し音に、じき、女の人が出てくれました。
事務的だけど、てきぱき、きちんとした印象の応対。
わたしは、自分の住所をつげ、配達をお願いしました。

すると、翌日には、トイレットペーパー、お米、子供のミルク、おむつ、新鮮お野菜が届けられました。
助かった!
ありがたいことには、配達料も要らないそうです。
ただ、配達に来たものが、奇妙ではありました。

DSC_0184_20190115083059.jpgまもちゃんがんばってます


ドアチャイムが鳴って、出てみると、そこにいたのは、一匹のカエルだったのです。
エプロンをしたカエルと、たくさんの荷物が、ドアの外に待っていました。わたしが絶句していると、カエルは、伝票とペンを、背伸びしながら渡してきます。
驚きながら、わたしがかろうじてサインをすると、伝票をひったくったカエルは、たたたっと、階段を、直立歩行で降りてゆきました。

それからはいつも、このカエルが、カナリア雑貨店から、配達に来るようになりました。それにしても。
うちは、古ぼけたアパートの四階、エレベーターなんてありません。
あの、ちっぽけなカエルは、どうやって、荷物を運んでいるのでしょう?
緊急の時は、朝お願いして昼に届けてもらうこともできて、いつしかわたしは、買い物のほとんどを、カナリアにたよるようになっていました。多いときだと週三回は、このエプロン蛙に会うわけですが、カエルは一度も口をききません。そりゃそうか、カエルですもんね。
  つづく

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== 日々雑記 ==

Bonne Annee 2019

ままごと森をご訪問くださるみなさま💛
旧年中は、まことにありがとうございました。
今年も、よるのうさこは、カエルのまもちゃんを酷使しながら、ちびちゃいおにんぎょたちを、しっかりと栽培してまいりますので、どうか仲良く、してやってくださいましm(__)m。
みなさまの新しい一年がどうぞ、希望に満ちたものでありますように。
よるのうさこ

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Instagram

2019/2/8~ 中崎ギニョール「夢見るギニョール展」濃ゆめの子、数体展示販売予定★

2019/2/9~雑貨店カナリヤ「ヴァニティフェア」ままごと森作品展 ライトにかわいい子いっぱい(予定💦)できたらブローチなども💛

この二つの展示、フライヤーご希望のかたはおしらせください🐰郵送させていただきますね。



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