== おはなし ==

ままごと森を出る

今日のばんごはんは、なんにしようかなあ。
よるのうさこは、おふとんにもぐりながらかんがえていました。まだ、朝の7時だったのですが。
もう一回寝ちゃえ。4月だっていうのに、今年のままごと森は、奇妙に寒いのです。
だけど、窓の下が、なんだか騒がしい。
うるさぁーい!
うさこがはねおきて、窓からのぞくと、小さい子たちがたくさん、集まっていました。
朝からうるさあい。あんたたち、きのこでも、とっておいで。きのこのオムレツが食べたくなったんだから。

うさこさん、たいへん、きのこどころではありません。

このあたしの朝ごはんより大事なことなんか、あるものか。

ほんとに大事件なの。
シャングリ沼で、ドラゴンが、あばれてる!

おやまあ。あそこ、生き物なんかいなかったのに、ドラゴンなんていたのかねえ。
かえるもさかなも、なんにもいない沼だったけど。ドラゴンが、みんな食べちゃってたんだね。

そうなの、それで、食べるものがなくなったドラゴンが、今度はこどもをたぁくさん、のみこんじゃったんだ!


ふうん…
よるのうさこは、あくびをひとつしました。
なまのこどもを食べちゃうだなんて、ドラゴンて、なんて野蛮なのかしら。
あたしだったら、きちんと畑に植えて、育ててから、お料理してるわ。ああ、野蛮。なまのこどもなんてさ。

うさこさん、わたしたち、シャングリ沼にいく。

ドラゴンに、こどもたちを、はきだすように、お願いしにいく。

よるのうさこは、鼻でわらいました。
あんたたちに、なにができるのよ。
第一、シャングリ沼まで、いけるものか。

そうです。
シャングリ沼は、7つの丘と、7つの草原と、そして7つの巨大ショップングモールをこえた先に、あるのです。
よるのうさこだって、いっぺんしか行ったことのない、この世の果てくらい遠い場所なのです。

無理無理絶対むりで、むだ。
うまいこと言って、この森から、逃げ出そうとしても、むだー
さっさときのこ集めておいでったら。

でもでもうさこさん。
こどもたちが、言いました。
シャングリ沼のあたりには、魔法の靴を作る人たちが、住んでいるでしょう。

え、靴?

うさこのお耳が、ぴんとしました。今、一番ほしいもの。魔法の靴。

おみやげに、とってもすてきな靴をもってきますよ。だから、ぼくたちを、シャングリ沼に行かせて。

よし、わかった。
靴が早くほしいから、7つの丘と7つの草原をこえていく、あんたたちの短いあんよなんかあてにできないから。協力してあげるわ。

よるのうさこは、得意の妖術で、かえるのドアを出現させました。
このドアをくぐれば、巨大ショッピングモールに出る。7つのショッピングモールは、自力でこえていくんだね。
くれぐれも、ショッピングモールの靴でごまかそうなんて、考えるんじゃないよ。魔法の靴でなくっちゃ、だめ。

ありがとう、うさこさん。
わかりました、うさこさん。
こどもたちは、勇んで出発しました。

auction.jpg


それで、今、巨大ショッピングモールにいます。

よかったら、こどもたちを、覗いてあげてね。
http://page6.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/f97033258

かえる泣いてる「あんたは、行かせないからねっ」
                                  「……」 

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