== おはなし ==

避暑地のできごと その2

早朝の草原のお散歩や、涼しくてキモチのよいお昼寝、ルゥクとみつめあいながら食べる、冷たいおいしいソフトクリィム。
素晴らしずくめの夏だったのに、最近ちょっと、おかしなことがおきるようになりました。

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深夜に、電話がかかってくるのです。それも毎晩。

ゆきなちゃんが受話器をとると、声がきこえるんだけど。

「なんて言ってるか、わからないの」
ゆきなちゃんは彼に相談してみました。
「ううん、言葉ではないかもしれないの」

「じゃあなんなの?いったい何がきこえるの?」ルゥクは眉をひそめました。
「あのね、あのね…」
ほんとはゆきなちゃんは、こわいので言いたくありませんでした。でも、ここまで話したのでつい、口にしてしまったのです。

「ケロケロケロって、カエルの鳴き声みたいなのがきこえるの…」

ゆきなちゃんは、彼が笑いとばしてくれるかなと期待しました。
でもちがいました。ルゥクは、眉をひそめたまま、急に立ち上がりました。

「ゆきなさん、ぼく、今日は用があるので」
ごめんねと言いながら、彼は帰ってしまいました。

20120827b.jpg

へんてこな日になりました。デートは中途半端で終わるし。
なによ、もうっ。

ゆきなちゃんはプンプンしながら、ベッドにもぐりこみました。
こんな時は眠るに限る。
「ワラシ」の5人が勢ぞろいで尽くしてくれる夢でもみようかな。別にファンじゃないけどね。

どのくらい眠ったでしょうか。
電話が鳴っています。
ひつこく鳴り続けます。
ゆきなちゃんは、てさぐりで受話器をとりました。
ルゥクがごめんねって、かけてきたのかもしれないわ。

でもルゥクではなかったのです。
それに、いつものカエルの鳴き声でもないようでした。
遠くて混線もしているようですが。
言葉が、聞こえてきたのです。

電話の声は、言いました。

「…うしゃこぉー
もう夏休みおわりだよーかえってこーい」

なんだ?…まちがい電話…?

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