== おはなし ==

まもちゃんと飛べないとり

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ある時、まもちゃんは、ことりをみつけました。
まもちゃんよりちっさいくらいの鳥のこどもでした。
あんよのあんばいがよくないかして、この子は飛ぶことができないのでした。
まもちゃんはこの子を拾って、秘密の洞穴にかくしました。
だってあんまりおいしそう、いえ、かわいかったのですもの。うさこにみつかったらたいへん…

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けれどもある日、洞穴に、鳥の姿がなかったのです。
まもちゃんは、あちこち走ってさがしました。夕方になってもさがし続けていると、森のはずれでよるのうさこに出会いました。
うさこはなんだか上機嫌で、からっぽの大きな買い物かごをふりまわしながら歩いてきました。
まもちゃんをみると、うさこはバツの悪そうな顔をしました。

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「カナリアさんが、晩酌のあてに若鶏一羽もってきてっていうもんだからさあ。そしたらたまたま、あのどんくさい鳥がそこにいるじゃないか。
まもちゃんよろこびなさい。カナリアさんたらすごく気にいって、高く買ってくれたんだからね、あの人は、ほんとに鳥が好きだよねえ、あの子は柔らかそうだし」
まもちゃんは、また走りだしました。
一生懸命走っても、カナリア雑貨店についた時には、秋の陽はすとんと落ちて、あたりが暗くなっていました。
晩酌の時間になってしまったのです。

おそるおそる、まもちゃんは、雑貨店の窓をのぞきました。


ちっちゃな鳥は、悪いあんよをなげだして、机の上にすわっていました。晩酌をするカナリアさんのお皿から、ごちそうをもらったりもしているようです。

カナリアさんの楽しそうな声もきこえてきます。
「わたしはねえ、若いときはロッキーチャックの異名をとっていたのですよ」
おお、この話をする時は、カナリアさんはものすごーくフレンドリーな気分の時なのです。
「ほらこれが証拠の写真」
ことりはカナリアさんと仲良くならんで、お宝画像まで、公開してもらっているではありませんか。
…よかった。
まもちゃんは、ほっとして、そろっと店から離れました。やっぱりカナリアさんはやさしい人です。きっとあの子はこれからかわいがってもらえるでしょう。

ちょっとさみしいけど、まもちゃんもおうちに帰ろう。
ままごと森ではうさこの晩ごはんが、湯気をあげているころでしょう。

でも今日は、チキン煮込みじゃないと、いいな…。

                おしまい


※現実世界のお店やお店のご主人さまとかとは、なんら関わりのない、純度100%フィクションです☆
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== Comment ==

カナリヤさんの愛しいちいちゃん…


心優しい働き者のまもちゃん、、、


そして、
元締めブラックうしゃこしゃま、、、


みんな大好きです。
POEさん~
今回も遠方よりの多大なる応援、本当にありがとうございました。おかげさまで無事、楽しいうちに幕をとじさせていただけました。また最後までの展示にもこころよく応じてくださり、POEさまには今回の功労賞を、おわたしせねばと思ううさこです。
おはなしのリクエストなども歓迎。ですが似てもにつかぬ物語になっちゃいますが。ふふっ。





        
 

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