== おはなし ==

コブタ逃亡記 その2

とってもかわいいおんなのこ。
さらさらの髪、ふっくらとした唇からのぞく歯は真珠のよう、おおきな湖みたいな瞳。

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コブタは、そっと、あとじさりしました。きっとこの子も、コブタをみたら、眉をしかめるでしょう。
なんてぶちゃいくなのって、ままごと森のように、嫌がられるでしょう。

でもそれは違いました。
おんなのこはコブタをみつけ、うれしそうに笑いかけたのです。
「わあ、なんてかわいいの!」

遊びつかれたシナモンベアがお昼寝している横で、おんなのことコブタは、うんと遊びました。
部屋には古い不思議なおもちゃもいっぱいあったのです。

「これはねえ、おばあちゃまのよ。おばあちゃま、古いものが大好きなの。
そしてここは、おばあちゃまのおうち」
おんなのこは、アーリィという名前でした。
アーリィは、妖精と、プリンセスが大好き。
でも、ふわふわのドレスで、きらきらほほえんでいるアーリィこそ、妖精のお姫様みたいって、コブタは思いました。
おまけにアーリィは、コブタをピギーとよんで、「あんたったら、なんてキュゥトなの!」そう何度もささやいてくれるのです。
こんな幸せな時間は、コブタには初めてだったのです。

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夢中で遊んでいると、夕方になっていました。ドアの外から、誰かがアーリィを呼んでいます。
「おばあちゃまだわ、わたしおうちに帰らなくっちゃ」
アーリィは、まだ眠たそうなシナモンベアを抱き上げました。そして言いました。
「ねえピギー、あんたもわたしのおうちにきて、一緒に住めばいいわ!」

その時、アーリィの後ろの壁に、ちっちゃなドアがゆらゆらと現れるのが、コブタにだけ見えたのです。


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