== おはなし ==

コブタ逃亡記 その4

森に帰ったコブタは、すぐまた、アーリィに会いに行こうと思いました。
今度は何かおみやげをもって行くんだ。

アーリィの好きなものは、妖精とプリンセス。
じゃあ、妖精のお姫様なら、なおのこと喜んでくれるんじゃないかしら。

コブタはままごと森中をさがしまわりましたが、ありふれた普通の妖精はみつかっても、お姫様はめったにいないのです。
そこで、まもちゃんがこっそり、魔女のハチミツを、うさこの部屋から、持ち出してきてくれました。
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森の生き物や、告げ口イチゴ(http://mamagotomori.blog44.fc2.com/blog-entry-217.html)たちにまで訊ね歩いて、ふたりはついに、くらくら沼で水浴びしていた妖精のお姫様を、発見しました。

陜カ縲・・+1_convert_20130412200033ちょっと、いやーねーなによーあんたたち。


まもちゃんが、ハチミツを使っておびきよせたお姫様を、小さなビンにとじこめました。
「でもでも、アーリィにみせたら、また沼に放してあげてね。でないと妖精は溶けて消えてしまうから」

うんとうなづいて、びんをにぎりしめ、コブタは、またあのドアを、くぐって行ったのです。

ドアの先に、白い部屋はありました。そして、そこにはアーリィもいました。

うれしくなって駆け寄ると、コブタはアーリィに、ちいさなビンをさしだしました。

「まあ、あたしのピギー。来てくれたのねぇ」
にっこり笑うアーリィのきらきら湖みたいな瞳は、あの日のままでした。でも、アーリィは、ちょっとさみしそうにコブタに言いました。
「ピギー、わたしには、もう妖精は見えないの」

コブタは気がつきました。
アーリィは、瞳のきらめきも笑顔もあの日のままですが、もう、いちごシャンプーの香りのする10歳の女の子では、なくなっていたのです。

「そうよ、ピギー、わたしずっと待っていたけれど、あんたはこなかったんだもの。わたし、大人になってしまったの」

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ままごと森の時間と、こっちの世界の時間は、違う流れ方をしているのをコブタは、すっかり忘れていたのです。
森で妖精のお姫様をさがしているあいだに、アーリィの人生は、うんと進んでいたのです。

気がつくと、アーリィが着ているのは、純白のドレス、髪には長いながいベェル。
「ピギー、わたし今日、結婚するの
一番幸せな日に、ピギーがきてくれたの、とってもうれしい。」

大人になったけど、あの日のままに優しいアーリィでした。
「悲しい顔しなくて、だいじょうぶ」
そう言って、コブタの手を取って、白いドレスに包まれたおなかに、そっと、触らせました。

「あんたの妖精は、もうすぐ産まれてくる、この赤ちゃんに、みせてあげてね」

アーリィのおなかは、水平線のようにまあるく、空のように暖かいと、コブタは思ったのでした。

              おしまい




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ぶちゃいくコブタ、身長こんなもん

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…あのぶっちゃいくなおちびったら、ちっとも食べられるおっきさになりやしないよ。
普通のぶたちゃんは、半年で90キロくらいになるはずなのに。
あのこにはおやつまであたえてるのにさっ。きぃぃぃー。
カナリア特製ドリンクでものませてみるかねえ。

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