== おはなし ==

怪異★砂場兎温泉  その3

こじんまりした浴室は、もちろん砂場ではありませんでした。
心地よいお湯をたたえた湯船が正面にあって、富士山の定番タイル絵もどーんとある、おなじみの銭湯にちがいありません。
でも、湯船の中からいっせいにこちらを見つめているのは。


d0170790_1933992zz_convert_20131016203844.jpg


湯船につかっている者たちととベベちゃんは、しばしみつめあうかっこうになりました。

湯けむりの向こうにだんだんはっきりみえてくると、それは5人のばあさまでした。でも全員、アタマにながーいお耳が、ピンとたっているではありませんか。

べべちゃんが固まって立ち尽くしていると、一人のばあさまがきこえよがしに、言いました。

いやだねー近頃の若いモンは。銭湯の入りかたも知らなくって

ほかのばあさまも、口々にいいだしました。

ほんとだよハルさん、あれみてみ

おみみもつけずにお風呂入って、はずかしないんかね

わたしら若い時でもあんなお行儀わるいこと、せなんだ

ほんまほんま

ほんまやほんまやとばあさまたちはうなずきあいながら、ベベちゃんをじろじろみて、きこえよがしに文句を言い続けるのでした。

       つづくのよ






ここをぽちぽち(まもちゃんより)
┗ Comment:0 ━ Trackback:0 ━ 06:37:52 ━ Page top ━…‥・

== Comment ==






        
 

== Trackback ==

http://mamagotomori.blog44.fc2.com/tb.php/593-b6963422
 
Prev « ┃ Top ┃ » Next