== おはなし ==

まも太郎 2

まも太郎はとびきり順応力があったもんで、この暮らしに、適応していきました。
こき使われはしますが、ばーさんは、おいしいごはんだけは、作ってくれるし。
しかし、強欲なうさこばーさんが、豊富にごはんを食べさせてくれたのは、たくらみがあったのですね、やっぱり。

ある時、うさこは、言いました。
「ああ、かえるのからあげ、食べたい…」
一日労働して、ばんごはんのあと、のんびり寝っ転がっていたまも太郎は、ぎょっとしておきあがりました。
「…かえるは、さしみでも、うまい」
まも太郎がすっかり青ざめると、うさこは、ふふと不気味に笑いました。
「カナリア雑貨店にいけば、立派なカエルの身は、売ってるんだけどさ、ここんとこ、豚さん貯金も底をついてねえ。それというのも、あんたを養わなきゃいけなくなったからでさあ」

うさこの話しでは、山を三つ超えたところに、鬼ヶ島、があるそうなんです。鬼たちは、略奪をくりかえし、がっつり、お宝を貯めているそうな。

ああーこの展開にも、覚えがある。
運命には逆らえないのだ、まも太郎は、うさこにオーダーしたおむすびを持って、出発しました。

きび団子じゃないのは、単に、まも太郎の好物が、おむすびだったからですね。

このまま、フケちまおかなー。まも太郎は少し歩くと、腰をおろして、おむすびを食べはじめました。
鬼なんて、絶対、会いたくないし。

「かえるちゃん、こんにちは」
溜息をつくまも太郎の前に、だれかが立っていました。
見ると、二匹のサルでした。
「おむすびちょうだい、あたしたち、、おなかへってるの」

まも太郎は、気前は悪くないほうで、さるたちに、おむすびを一個ずつ、あげました。
三人で食べながら、さらっと事情を話すと、おむすびのお礼に、鬼ヶ島について行ってあげましょうとか、サルたちが、言い出しました。
そうそう、この展開。
でも、サルが二匹って。ちょっとおかしくないかい?

「あんた、こまかいこと、気にしすぎー、どうしてもってんなら、ほら」
片方のサルが、ポケットから、パンツをとりだしました。それは、犬の顔が描いてあるパンツで、あろうことか、さる子1は、そのパンツをかぶってみせるのです。


DSC_0095z.jpg


まも太郎は、あきれました。
しかし、これ以上追及して、猿にそむかれても困るので、顔に出しませんでした。、ポーカー、非常に得意なんだよね、じつは。
それにしても。このさるたち、名前が、さる子1とさる子2って。
この森は、どこまでいいかげんなんかい。

せめて、キジとか、いないですかね。

あ、鳥なら、そこに。
サルが指さす、川の向こうを見れば。
黄色い鳥のかぶりものをした女のひとが、お団子頭の女のひとたちと青いシートの上で、お酒を飲んでいます。

「ほれ、あそこにカナリア雑貨店主」
サルが教えてくれました。
でも、雉じゃなくって小鳥、おまけにあんなにお酒飲んでいたら、戦力にならないでしょう。ていうか、お酒のほかに、ものすごいごちそう並べてるし。おむすび一個では、釣れそうにないですね。
それでも、サルたちは、はじめにおむすびをもらったからと、律儀にまも太郎についてきてくれるそうなんです。
ほんじゃまっ、行くしかないか。

つづく


復活したランキング。。ぽちぽち…(まもちゃんより)
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